「私・・・っ、ずっとずっと、晴人くんのことが好きだったのぉ・・・」


すると突然、神谷さんが声を上げて泣き始めた。


肩も、ガタガタ震わせて。


「・・・気づけなくてごめん。だけど、それとこれとは別だ。夏美をいじめてもいい理由にはならない!・・・反省したら、夏美にちゃんと謝って。口だけで謝らないで、心から反省してから・・・夏美に謝って。自分がやったこと、どれだけ最低なことだったか、理解しろよ」


ハルは、泣いている神谷さんにそう言った。


すると神谷さんは、すぐに私に償いの言葉を言ってきた。


「菅野さんっ、ごめんなさい!晴人くんのことが好きで、自分のことしか見れなかった。・・・本当に・・・ごめんなさい」


私に向かって深く頭を下げる神谷さん。


ちゃんと反省しているんだ。


神谷さんを見て、そう思った。


「神谷さん。顔を上げて?神谷さんの気持ちはよくわかったよ。私・・・神谷さんを許す。ちゃんと反省しているみたいだし。」


ちょっと上からだったかな?