それから机と椅子を見つけたのは、一時間後のことだった。


机と椅子が隠されていた場所は鍵がないと入れない空き教室。


神谷さんはどうして鍵なんて持っていたんだろう。


そう思いながら、まず机を持って教室に入る。


教室には、すでに担任の先生が来ていて、みんなの視線が私に集中した。


「夏美?どうしたの?机なんて持って・・・」


みっちゃんは不思議そうに私を見る。


「いや・・・何でもないよ!」


私は笑った。


そして椅子も取りに戻る。




それから私へのいじめが始まった。