「ハル!おはよう!」


私の声が聞こえて驚いたのか、ハルは目を見開いて固まっている。


・・・・・・・・・。


全然動かない。


「おーい、桜木く〜ん?愛しの夏美が来たよ〜?」


みっちゃんがそう言うと、ハルがようやく動き出した。


「な、夏美!元気になったのか?」


「うん!すっかり元気だよ!」


私はそう言って笑顔を見せる。


すると・・・


「お前ら本当にラブラブだな!」


クラスの男の子がそう言った。


名前は・・・知らない。


「だろ!」


ハルは、恥ずかしがるどころか自慢げにそう言った。


・・・私はすごく恥ずかしいんだけど。