そして、山口くんが口を開いた。


「俺、1年の頃からずっと・・・」


彼がそう言った瞬間、私の心臓が速くなった。


────ドキドキ



この緊張感・・・もしかして・・・。



「菅野のことが好きだった。良かったら俺と付き合ってください。」


・・・やっぱり告白────。


山口くんは、私の瞳を真っ直ぐ見て、力強く言った。


そんな山口くんに目が離せなかった。



山口くんはかっこいい。


顔も中身も。


それに運動神経もいい。


・・・だけど────


「ごめんなさい・・・。」


私は、キッパリそう言い切り、頭を深く下げた。