だけど、ドアの外から出てきたのは・・・
「ハル!?」
ずっと会いたかった人が今目の前にいる。
「あ、寝とけって!」
ハルが来たことに驚き、ベッドから立ち上がった私に、ハルがそう言った。
私は大人しくベッドの中に入る。
「具合はどう?」
ハルにそう聞かれ、私は思わず・・・
「心臓が、すごく速い・・・」
そう答えてしまった。
だけど鈍感なハルは意味がわかっていないのか、急に慌てて
「えっ、大丈夫か!?お母さん呼んでこようか!?」
そんな事を言った。
「違うよ!・・・その、ハルが・・・来たから。ハルが近くにいるからドキドキするの・・・」
言っちゃった・・・。
こんなに恥ずかしいことを言ってしまうなんて。
するとハルは、急に顔を真っ赤に染めた。