「あの女の子かわいかったなぁ」


読み終わったあと、私は呟いた。


・・・ん?


私は窓の外を見た。


あれ?


窓の外はもうオレンジ色に染まっていて、その色からもう夕方だということが分かった。


『4時45分』


携帯にはそう示されている。


もうこんな時間かぁ。


4時間以上もケータイ小説を読んでいたんだ。


すると・・・


コンコン


私の部屋のドアを、小さく叩く音が聞こえた。


「はぁい」


お母さんだろう。


そう思った。