「・・・んっ」


あれ?


私・・・?


あ、・・・・・そっか。


眠っていたんだ。


私はそっと目を開けた。


それとほぼ同時くらいに、扉がゆっくり開いた。


「あ、夏美。起きたんだ。お粥できたよ。もう食べる?」


私はゆっくりうなずいた。


お母さんは、私の机にお粥と取り分けるお皿とスプーンを持ってきてくれた。


「ありがと・・・」


私はムクっと起き上がる。


「食べたら、熱計ってね。」


そう言うと、お母さんはすぐに部屋を出た。


「いただきます。」


私はゆっくりとスプーンを手に取り、食べ始めた。