3年生になった翌日────。
私は、熱を出して学校を休んだ。
だから今はベッドの中。
・・・ハルたちに会いたいなぁ。
今頃楽しくお話しているのかな。
ハルたちがいないとすごく暇。
今日一日ハルたちの顔を見ることが出来ないなんて寂しいなぁ。
そんなことを考えていると・・・
コンコンッ
私の部屋のドアを、誰かがノックした。
多分お母さんだろう。
「はぁい」
私が返事をすると、扉が開いた。
「夏美、大丈夫?」
やっぱりお母さんだ。
「うん。大丈夫だよ。熱もそんなに高くないし・・・」
そう言うと、お母さんは安心したように笑った。
「今日、お父さんは仕事だけど、お母さんは休みをもらえたから、何かあったら言ってね」
お母さんの言葉に、私がうなずくと、お母さんは私の部屋を後にした。