すると、突然ハルが「夏美」と、私の名前を呼んだ。


「これ・・・。クリスマスプレゼント。」


ハルの方に目を向けると、ハルが長細い箱を私の前に持ってきた。


クリスマスプレゼントか・・・。


ハルから受け取ったのは、黒くてシンプルな顔と同じくらいの長さの箱。


「ありがとう!」


「開けてみろよ」


ハルにそう言われ、私は箱をおもむろに開けた。


「わ、わぁ・・・」


そこに入っていたのは、綺麗な星がついたネックレスだった。


キラキラと輝いていて、高校生の私がつけても恥ずかしくないようなかわいいネックレス。


・・・嬉しい。


私は、あまりの嬉しさに、涙が出そうになった。


「・・・ありがとう。」


ハルの顔を見てそう言うと、ハルはふわりと優しく微笑んだ。


すると、ハルが私が持っていたネックレスを取り、私の後に回った。


「つけてやるよ・・・」


ハルは、私の髪を持ち上げ、ネックレスを前に持ってきた。


・・・今、ハルが私に後ろから抱きつく形になっている。


ハルが私に触れていると思うだけで、心臓がだんだんうるさくなっていく。


少しすると、ひんやりと冷たい感触が鎖骨に触れた。


胸元をを見てみると、さっき見た小さめの星があった。


「ありがとう、ハル」


そう言って私が微笑むと、ハルも微笑み返してくれた。