「あのね。ハルに、もっと近づきたいなって・・・。そ、それだけだから気にしないで!」


私がそう言うと、ハルは何故か顔を真っ赤にして


「・・・なんだよ。かわいすぎる。」


そう言った。


“かわいい”


その言葉に、私まで赤面してしまう。


すると、ハルが立ち上がり、私のすぐ隣に来た。


「俺も、ずっと夏美の隣に行きたかった」


肩が・・・ハルの胸に触れてしまいそうなくらい近く。


ドキドキする。


だけど、安心感もあった。


「えへへ。ありがとう」


ちょっぴり恥ずかしい。


男の人の家に行くのなんて初めてだし、彼氏ができたのも初めてだから。


相手がハルだから、特にそう感じてしまうんだろう。