その日の夜────。
「お母さん!今日私ね、友達ができたんだ!」
晩ご飯を食べている途中、私がお母さんに話しかけた。
するとお母さんは、柔らかく微笑んでこう言った。
「そう!良かったね。その友達、大切にしなさいよ」
「うん!もちろん!」
今までで、みっちゃんしか友達がいなかった私には、すごく嬉しい出来事だった。
「今度、うちに連れて来なさい」
黙々と料理を食べていたお父さんがそう言った。
「うん!」
普段無口なお父さんが、そう言ってくれたのを私はすごく嬉しく思った。
お父さんは仕事熱心でクールだけど、ちゃんと私のことを愛してくれているんだ。
・・・っていうのを、お母さんに聞いた。