「菅野、返事は?」


返事なんてひとつしかないよ────。


私は迷わずに答えた。


「はいっ・・・」


それと同時に、私より少し身長の高い桜木くんが、思い切り私に抱きついてきた。


「夢みたい。菅野が今、俺の腕の中にいる・・・。」


私も同じ気持ちだよ。


嬉しい・・・。


すると────


「おめでとーっ!!!」


突然、私たちを祝福するかのような声が聞こえてきた。


この声・・・絶対みっちゃんだ!


私と桜木くんは、お互い離れ、声の方に振り返った。


「も、森中!!」


・・・やっぱりみっちゃん。


どこから来たの・・・?