私は、みっちゃんに背中を押され、桜木くんが待つ屋上に向かった。


廊下を歩いていても、全くひとけを感じない。


・・・そういえばもうチャイム鳴ってたよね。


私、人生初の“サボり”をしちゃった。


・・・って、そんな事を考えている場合じゃないね。


そう思うと、私の心臓が突然暴れだした。


────ドキドキ


胸に手を当てるとわかる。


とてつもなく速い、鼓動。


それを手のひらで感じて、


私、今から告白するんだ。


そう、実感した。



たったひとりで歩く廊下。


いつもより、すごく長く感じる。


ドキドキしてるせいもあるんだろうね。



そして、気が付くと私は屋上の目の前に来ていた。