「静かに!」

声をひそめながらいう先生。

「教頭がいる。さすがに、ばれたらやばいから。悪いけど、しばらくこのままで我慢して・・・・?」

・・・・ちょっ、まぢやばいっすけど。

教頭はもうどうでもいい。

だって、背の低い壁に隠れるために、先生も、コンクリートの上で。
つまり、私に覆いかぶさってて。

その端正な顔が目の前に。

きれいな黒髪が私の顔にかかってきて。

我慢して、って疑問形で言った時の先生の表情が、へんに色っぽくて。

もう、真っ赤だっただろう。


一瞬のような、何時間かのような時間が終わり、先生がさっと離れる。

「ごめん。すごい体勢になってたよね。押し倒すつもりはなかったけど、焦ってたから、無駄に力はいった。ごめん。」」