急いで靴を履いて…


「お母さーん!いってきまーす!」


「えっ?朝ごはんはー?」


「時間ないから要らない!
もう行かないとっ!」


「あらっ!そうなの?
いってらっしゃい!」


玄関のドアを開けて、
太陽の日差しも、春の風も感じる前に
私は駆け出した。