季節の変わり目は新しいことがいっぱいでなかなかついていけない…
「佑夜、もうここには来ないで…」
「…わかった。 お前がちゃんとするならな。」
「……。」
佑夜は幼馴染の男の子で、いつも私のことを心配してくれる
今日だって、私のために学校を抜けてここまで来てくれる
…そう、ホテルヘルスの仕事部屋に……
私は今年で18歳。
高校にも通っているが、店側には内緒にしている
「佑夜こそ、私の心配するくらいなら学校いきなさいよ。 大学ってそんなに自由なの?」
佑夜は私の3つ上の大学3年生
本当だったら県外の学校に行くはずだった佑夜。
「あのなぁ… わかってることを何回も言わせるな。 お前は…」
「呉羽の妹だからでしょう。」
橘 呉羽(たちばな くれは)
私の姉であり、佑夜と同い年で、佑夜の片思いの相手。
要領が良くて、気立ても良い、いつでもみんなの中心で笑顔の絶えない女の子
みんなには羨ましがられるほどできた姉
「呉羽はお前のこと心配して…」
「そういうの本当うざい。 呉羽に頼まれたからってわざわざくるなんて… 本当、佑夜って呉羽のいいなりだよね。」
「……。 とにかく帰るぞ。」
「嫌。 私は仕事中なの。」
「お前の店には話は言ってある。 金も渡した。」
「は?! 何勝手なことしてんのよ!!!」
「勝手なことしてるのはお前だろ!!!」
「!!!!!」
「行くぞ…。」
佑夜はお店にお金を払い、私を無理やり店から退店させた。