あの人が私に対して


“会えてよかった”


と言ったのはきっと
彼女が私の話をしたからだろう

色々会って不登校になった私の家を
ほとんど毎日来てくれた

そして あの人の話も
いろんな話をしてくれた。



『死んだ彼女から 話は聞いてる』



「そっか」



先生は馬鹿だから
1番言わなきゃいけない事を
誰にも話さず死んだんだろう



『すごく優しい子だったって』



そんな事ない



『面倒見がいいって』



そんなんじゃない



『しっかりしてて怒る時は怒る
だけど 優しく怒るって』



「違う」



全部違うんだよ



その行動すべて嘘だったんだよ