バッチリと目が合う。


ど、どうしてあの寝ていた彼が私の下に?


そんな疑問が頭をよぎったけど、次の瞬間には


「きゃ――!! ごめんなさ――いっ!」


大きな声で叫んで彼から離れると、謝りながらその場を後にした。


「……今の……なんだ……?」


彼のそんな呟きは、全力疾走してる私には当然聞こえてくるわけはなくて。


必死に走り続けて、自分の教室がある廊下まで走ってきた。