「じゃあ次、僕いいですかね?」

あっ私最後は無理なんだけど…

「どーぞー!」

「どーでもいいけど…」

「構いませんわ。」


「…あっいいよー。」

この流れで言えるわけなく…

「僕は草原透。とおるとか、とおって呼ばれてます。高2で得意科目は国語かなあ。親が本好きでね、とにかく読めって言われてていろいろ読んでたらーー」

「とーるの話は意外と普通ですわね。」

ちょっとアリスちゃんそれはちょっと失礼、ていうか、私のハードルの高さ高層ビル級になってるから!!

「うーん…あっ!そういえば僕、読者モデルやってるよ?」

なるほどこれは受けが良さそう。
って私のハードルがスカイツリーを越えましたあっ!

「なんか聞いたことあるけど、それって普通のモデルと何が違うんだ?」

「雑誌を見ていた人からモデル募集してモデルになった人って感じかな。」

なるほど

「ってことは透くんはそういう雑誌見てたんだ?」

「とおるんオッシャレー♪」

私と、ヒカリンが茶化すように聞く。

「いや、僕は友達にイタズラで送られただけで。」
透くんはなんだか恥ずかしそうだ

「身長体重とか想像で送られたみたいで、そんなスタイル良くないのに1次試験通っちゃって焦ったよ。」

「それよく親オッケーしたね。」

正直羨ましい。

「いい経験だってさ。まあ、かなり有名な所だったみたいだからね、ただ僕は友達の想像体型になるまで頑張らないといけなかったけど…」

なんか凄い話だな。

「明日の朝かなりのイケメン期待しときますぞ!とおるん♪」

「えっ!それは困るよー!」

そういえば、ここ真っ暗で、まだみんなお互いの顔すら見たことないんだっけ…
明日ちょっと楽しみだな。
皆、だんだんこのメンバーに慣れてきたみたい。
というか次、私の自己紹介?
ちょっとまずくないデスカ?