「凄いですね。ヤーコン…」

青年も色々と驚いてるみたい。

「じゃあ次俺な。」

さっきまで泣いていた男の子が言った。

「俺は神原聖也。せいやとか呼んでくれたらいいんじゃね?小6。得意な教科は特にないけど記憶力はいい方、好きなことはゲーム。親のせいでパソコンとかプログラムにちょっと詳しい。」

かなりスペック高いなあ…
私にはこんな自己紹介出来ないよ。

「凄いね!ゲームとか作れるの?」

ヒカリンが興味津々だ。

「まぁ技術的には出来るけど、俺、絵とか音楽作れないから。たいしたものは出来ないな。」

聖夜は照れたように答えた。自分に興味を持ってくれて嬉しいみたい。

「私の子会社の方がいいゲームを作ることが出来ますわ。」

アリスちゃんはあまりいい気じゃないみたいだけど。

「お前、の子会社じゃなくて、お前のオトーサマ、の子会社だろ?」
せいやは呆れたように言った。

「そのうち私のものですわ。紹介が遅れましたわね。私の名前は富永アリス。ご存知無いかもしれませんが、富永グループの令嬢ですの。小学2年生ですが、飛び級をしたので中学校レベルの問題なら分かりますわ。一応英語とフランス語は喋れますの。お稽古事は茶道と華道、お習字、ピアノ、バレエ、バイオリン、水泳を」

予想以上です。

「一週間全部習い事じゃん!」

「ただの馬鹿じゃなかったのか?」

「凄いですね」

皆も感心してるみたい…

「てかさ、どうせなら大学まで飛び級すればよかったじゃん、やっぱその程度って感じ?」

せいやはやっぱり一言多いな。

「そうですわね…」

アリスちゃん回避する?!成長したね!!

「私もお父様にそう言ったのですが…やはり人間として成長するには日本の教育が一番だと。なので私は小学校に上がる前までに中学校の学習過程を終わらせてまいりました。」

アリスちゃん!さりげなく天才レベルを上げたよ!

これにはせいやも戸惑ってる。

「あそ。」

戸惑うと口数減るんだ…

「そうそう。私達の中で、名前に「せ」と「い」と「や」三つ連続で入る人間以外は私のことはなんと呼んでも構いませんわ。」

「アリスって呼ぶね!」

ヒカリンは相変わらず

「構いませんことよ。」