「これから図書委員で一緒にいる時間長くなるんだし、まず仲良くなるには最適じゃない?
あーゆータイプはいきなり告白したらダメだし」



里奈が語り出す




いやいや…あたし告白なんてできないから




「とりあえずさ、今日さっそく委員会あるんだし話し掛けてみなよ」



里奈はそう言うとニコッと笑った






……そうだよね、まず仲良くならなきゃ



きっと唯君はあたしのこと知らないだろうし…



なんせ1年の時はクラス違ったし…




うん、里奈の言う通り、まずは話し掛けて仲良くなろう!!!!




「里奈!!あたし頑張るから!!!」


「よしっ!!!頑張ってこーいっ!!!!」



2人で盛り上がる





この時のあたしは、唯君と仲良くなることを考えていたんだけど…




忘れていたんだ…




唯君が、めちゃくちゃ女嫌いだってこと…







―――――――――――――――――



放課後、遂に委員会の集まりがある



「………よし」



制服を整え、あたしは唯君の席に近付く




唯君は他の男の子達と話していた





…きっ緊張する~



好きな人に話し掛けるのって、こんなに緊張するんだ…



真っ直ぐに唯君が見れない




あたしが俯いていると、



「おぅ怜美、どした?」



唯君と話していた、去年同じクラスだった和也(カズヤ)があたしに話し掛けてくれた




「あ、和也。えと、佐々木君委員会が…」



「うわぁぁああぁ!!!」




ガタンッ!!!!



バンッ!!!!



ヒューン!!!!!