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「佐々木君っ」



「……………」



「あっ…唯君…」



「……………」



「えーと…唯?」



「んだよ」




やっと返事をしてくれた唯君に、安堵するあたし



あれから、誤解なんかも全部解けて




あたしと唯君は付き合うことになりました!!!




なんでも、唯君は、あたしが入院したのは自分のせいだと思ったんだって



和也や里奈にも色々言われたらしい…



本当申し訳ない…ただ頭打っただけでした



そして、付き合うようになってから



“唯”って名前で呼ぶよう命令された



あたしのことも名前で呼んでくれるようになったし…





あ、もちろん…




「佐々木くぅーん」


「キャーーっ!!!!」




「ひっ…来るなぁ!!!!」



唯君の“女嫌い”は治ってません




今日も、逃げてます



そんな様子を見ながら、あたしはクスッと笑う



「唯君…じゃなかった、唯!!逃げるのもいいけどちゃんと授業には戻ってきてね」



「当たり前だろっ!!!」



そうかっこよく言った唯君だけど…



「佐々木君ーーっ!!!!」



「うわああぁぁあぁ!!」




………………



…あえて、ふれないでおこう