「……………は?」



「それじゃ、ダメなわけ?」




唯君はじっとあたしを見つめる




…いやいやいや、待て待て待て




「…展開についていけない」



何がどうなってるの?



あたし、何言われた?




「……っだから!!!!」



唯君は立ち上がると、あたしの肩を掴んできた



目の前にある唯君の顔は真っ赤で



でも、真っ直ぐで…




「女は嫌いだ!!でもお前だけは特別!!あの時…お前が和也に助けられた時…」



フワッ



唯君が、あたしを抱きしめた



唯君の白いシャツが、優しくあたしに触れる



「…あの時は、妬いた。お前が、和也に助けられてて…お前がっ…和也のこと“かっこいい”なんて言うからっ…!!」



ギュッと、あたしを抱きしめる腕の力が強まる



「悔しくて、八つ当たりしたんだよ!!!!ウザイだなんて思ったことねーっつの!!!!」




苦しいくらいに抱きしめる唯君は、震えていた







…でも、ゴメンね



あたし……




「まだ展開についていけない…」




「……………」



うん、今絶対、唯君あたしに呆れた