「じゃ、次に委員会決めっぞー」



ただ今、ホームルーム中


先生、適当に進行中





なんか…大丈夫なのかなこの先生




思わず心配になってしまうあたし




「委員会はクジで決めっかぁー」




そう言って、先生はクジを作り出す



そして、出来たクジを順番に回し始めた








委員会かぁ…



面倒なのは嫌だなぁ~




ぼんやりそんなことを思いながらクジを引く




そして紙を開けば




「“図書委員”…怜美、アンタ1番大変なヤツ引いたわねーっ」



あたしのクジを覗きながらケラケラと笑う里奈




とっ…図書委員て…




最悪だぁ~…




いっきに脱力したあたしは、机に倒れ込む




「おーい、図書委員のヤツは手挙げろー」




…先生の声が遠くで聞こえて



あたしは体を机につけたまま、手だけを挙げた



「よーし、図書委員は女は香宮怜美、男は佐々木唯だな。はい次ー」




先生はそのまま次の委員会へ





…っていうかちょっと待って?




あたし、聞き間違えたかもしれない…



目を黒板に向けるとそこには



《図書委員》
女 香宮怜美
男 佐々木唯




……………




……………




ええーーっ!?!?