「…藤谷」
そっと名前を呼ぶ。その日の夕日は、いつもよりもずっと綺麗だったのを今でも覚えてる。
それから…3年経った。
あの日からずっと、真とは話してはいない。中学も違う。真とその好きな子はきっと付き合ったという噂がこっちの学校まで流れるほどだ。
そして、今。あの日と同じように満開の桜が目の前に広がっている。
高校生の春が始まろうとしていた。
「行ってきまーす」
自転車に乗って家を出た。今でもこの恋心は忘れてない。
それぐらい好きだったんだ。真の事を。
君がくれたのは…たくさんの好き。
それと卒業後に靴箱に封筒が入っていた。中に入っていた、短い手紙と小学校の制服の第2ボタン。
それが君が最後にくれた物。
そっと名前を呼ぶ。その日の夕日は、いつもよりもずっと綺麗だったのを今でも覚えてる。
それから…3年経った。
あの日からずっと、真とは話してはいない。中学も違う。真とその好きな子はきっと付き合ったという噂がこっちの学校まで流れるほどだ。
そして、今。あの日と同じように満開の桜が目の前に広がっている。
高校生の春が始まろうとしていた。
「行ってきまーす」
自転車に乗って家を出た。今でもこの恋心は忘れてない。
それぐらい好きだったんだ。真の事を。
君がくれたのは…たくさんの好き。
それと卒業後に靴箱に封筒が入っていた。中に入っていた、短い手紙と小学校の制服の第2ボタン。
それが君が最後にくれた物。