眠かった入学式を終え、マフラーに顔を埋めて電車を待つ。


音楽聴こう、イヤホンを付けて音楽を聴く。






…いいな、私も________




なんて考えていたら強いけど



甘い香り…のような




風が襲ってくる



その瞬間目をつぶる




目を開けると近くから聞こえてくる騒がしい声





「また今年も女子が入部希望で押し寄せてくるのかー」



嫌そうな、だるそうな声




「え?そんなに多いの?」



興味がありそうな雰囲気で聞いている声



「女の子、か。本気で俺はしたい。最後だから」


すこし怒ったような声






せっかく自分の世界に浸っていたのに…




声のするところを見る気もないから音を大きくして来た電車に乗る







これが彼らとの出会いとも知らずに