「...。」
これは誰でも驚く。
知らないやつが外で寝てたのだから。
「おーい!えーっと、あのさー!
こんなところで寝てもらっちゃー困るんだけどー。おーい!起きろってばー。風引くぞー。あーあー。いーいー。うーうー。」
...。
「爆睡してやがる!!」
「おーーーいっ!!おきろぉーーっ!!」
だめだ。こいつホンキで起きないつもりか。それともなんだ?死んでるのか?
「おい!こいつを城まで運べ!こんなところに寝かせとけないしな。」
まったくしょうがないやつだ。人ん家の庭で堂々と寝やがって。度胸のあるヤツなのか?それとも城に侵入したいのか?まさかとは思うが、あいつの仲間、というわけではないよな?まあ、こんな小娘がなにかするわけでもないか。
「かしこまりました。すぐにお運びいたします。」
「あぁ、そうしてくれ。部屋には鍵を閉めておけ。それと警護もつけておけよ。」
念には念をいれよう。何があるかわからないしな。
「かしこまりました。」