「いい加減にしなさいっ!!」
バシッ
甲高い女性の怒鳴り声と人を叩く音
静まり返った部屋にはよく響く
「ごめんなさい、ごめんなさい」
狂ったように謝り出す一人の少女
と、同時になる過呼吸
ヒューヒューガハッ
「誰か、紙袋を持ってきてちょうだい」
「はい、かしこまりました」
立ち上がるお手伝い
「吸ってー吐いてー…」
ようやく、収まった過呼吸
「下がってちょうだい」
「はい、只今」と出ていくお手伝い
「あんたなんて、産むんじゃなかったわ」
そう吐き捨てて、部屋を出ていった女性
一人残された少女は静かに頬に涙を流していた…