「 ......はい 」


逆らうことはしない。

今のこの関係を、

崩さぬように保つため。


「 じゃ、また連絡するわ 」

「 わかりました。さようなら 」


着替えを手に、

彼は部屋を後にする。

独特な匂いの立ち込める部屋から、

一刻も早く立ち去りたいというように。

私は制汗ペーパーで身体を拭き、

服を着ると外へ出た。

そして、

帰路を進む。