その日の夜、家でベットに横になって優雨は色々と考え事を膨らませていた。


「魔界が人間界に進軍ね…面白くなってきた。
でも人間界にいる魔獣たちが傷付くのはいけないから何とかしないと」

いい案が無いかと頭を悩ませていると部屋にアルムが入ってきた。


「起きていたのか…」

「うん。魔界の事考えてて」

「魔界の好き勝手にはさせん。
案ずるな、お前は神なのだから」

己の誇りみたいに輝いた目をしながらそう言ったアルム。
そんな彼を見たら自然と笑みが漏れた。

「どうした?」

笑った僕を見て不思議な顔をするアルム。

「ううん、なんでもないよ」

そう言うとそうか、と返事が返ってきた。

「ほら、もう時間が遅い。今日は寝ろ」

「そだね…。お休み、アルム」

布団の中に入り目を瞑る。

「お休み優雨」

アルムの声を聞いたあと僕は静かに眠りについた。