「木山さんって……本当に暗いよね」



「ホント。絡みずらいし……うざいよ」


日に日にいじめはエスカレートしていった。
 


下駄箱の上履きを隠される。


机の中をゴミだらけにされる。


教科書には落書きをされ。


トイレにいるときは、上から水をかけられる。



一緒のクラスだった私は陰からずっと見てた。


真実は本当に辛い思いをしてるんだと分かっていたのに。



どうしても助ける勇気が出なかった。