クラスのみんなも、彼の話を聞いて絶句してる。




「二人の喧嘩に、これ以上僕が立ち入る権利はありませんよ。ですが、山根さんも・・・もう少し彼女の気持ち分かってあげて下さい。みんなもそうだ。つまらない噂に惑わされないで、ちゃんと本人の口から真実を聞いてから疑うなりしてください。僕が言いたいのはそれだけです・・・」


そう言って、彼は教室を出て何処かに行ってしまった。







・・・・何が起こったのか、よく分からない。




ただ驚くばかりで、私は呆然として立っていた。



クラスのみんなも何が起こったのか分かってないらしく。




しばらくシーンとした空気が続いた。