卒業証書を抱いて、桜の木の下に立ってると。


向こうから、真実が歩いてくるのが見えた。




「あ、真実。こっちこっち!」

私は手を振って真実を呼ぶ。



「真実も卒業おめでとう!中学校は違っちゃうけど、これからもずっと友達でいようね!ずっと親友だよ」



私の言葉に、真実の顔色がサッと変わった。



そして、真実は呟く。



「……そういうの、うざい……」



「……え?」