入ってきたのは知らない人。急に床に押し倒され、身動きが取れなくなった。



怖い怖い怖い怖い。



涙が出そうになるが、そこは女の意地、出てこないように下唇を噛んだ。



「へへっ、可愛いなぁ、チカちゃん。泣きそうだね、大丈夫。僕がたっぷり可愛がってあげるから」



「っ!」



大声を出したいのに、怖くて声が出ない。手首は男のネクタイで縛られ、足の間に足を入れられ、動けない。




助けて、ケイタっ……。



「はあはあ」



男の荒い息遣い。気色悪い。頭の中に遮ったのは



“犯される”



そんなことだった。