「……アサミこそ、スバルくんとどうなのよ」
「ごほっ、ごほっ」
今度はアサミが咳き込んだ。スバルくんはアサミに猛アタックをしている後輩くん。
スバルくんは可愛いし、真面目な部分もあるため、先輩(三年生)にモテている。
「す、スバルくんは、まあ、その………私のことは関係ないでしょっ」
顔が真っ赤なアサミ。付き合っちゃえばいいのに、と内心思っている。
「可愛いな〜、このこの〜っ!」
「ちょっ、チカ!」
そんなたわいもない話をして、解散となった。
そっか……、私、ケイタのことが好きなのかぁ。
心のわだかまりがすっかり取れた。