「それって、恋でしょ」
「ごほっ、ごほっ」
食堂でお昼を食べながら、アサミに恋愛相談。といっても、アサミも恋愛初心者なんだけどね。
「もうちょっと、オブラートに包んでよ」
「そっかぁ、チカにも春が訪れたのか〜」
「人の話きいてっ!」
生まれて17年、恋なんてこれっぽちもしたことがなかった。つまり、初めて恋をしたのだ、ケイタに。
「ま、頑張んなよ。応援してるから」
アサミは、優しそうな瞳で私を見ていて、やっぱりアサミはお姉ちゃんみたいだな〜と実感したり。
「恋愛相談も受け付けるから。チカだけ特別にね」
「そんなこと言ったって、アサミも恋愛初心者じゃん!」
「う……。可愛げないなぁ、お姉ちゃん悲しいー」