その後も言い合いをした。
そのうち、疲れてきて2人で床に寝転んだ。



「ふぅー、疲れたぁ」



見えるのは空一面の青空。どこまでも続いている、広い広い空。



「オレも。てか、チカの相手するのすげー疲れる」



「いやそれこっちのセリフだから」



「んだとっ?……まあ、疲れるっつーより、楽しかった」



……確かに、私もそうだった。
ケイタには気を使わずにズバズバ言えるし。屋上は私のお気に入り。誰1人入れたことのない私のテリトリー。そこに唯一入ってきた人。



不思議だ。なんで、親友のアサミでさえ入れなかった屋上に、ケイタは入れられたのか。



「まっ、オレ案外チカといるの好きかも」



そう言い残し、「授業受けるから」と屋上を出ていった。