週明けの月曜。

いつものように駅で待っていてくれた朝陽と一緒に登校すると、クラスメイトがあきらかに私を避けるように離れていく。

早紀が死んでしまった頃はよくあることだったけど、最近はこういうことも減り、無視されているとはいえ穏やかに過ごしていたのに。


「つぐ、なんかあったらすぐに呼べ」

「うん。ありがと」


朝陽もそれに気がついていて、私を気遣ってくれた。


朝陽が行ってしまうと、早紀のいじめの中心となっていたあの五人が私を取り囲んだ。


「高瀬さん」

「はい」

「ちょっといい?」


ニッコリ笑ったリーダー格の金子(かねこ)さんは、笑顔のまま教室を出た。
私も立ちあがり、スマホをポケットに忍ばせて続く。