深い深い森の奥に古の塔がありました。


夜には蒼白い月が塔を照らし、何処からか歌が聞こえてくるのです。


歌は哀しい言葉で綴られ、儚く美しいものでした。


ある晩のこと。一人の旅人が森に迷い込み、いつの間にか古の塔の前に立っていました。