いつもとは違って美術室のドアを勢いよくあけると、そこにはいつものように窓に背中を預け座る彼がいる。


カーテンはそよそよと動いていて最近は蒸し暑いけれど、今日は風が気持ちいいのかな。



「どうしたの?」



ニコニコしながら彼が尋ねる。


その顔と言葉に確信がますます深まる。



「先生を落としたのですか?そうなのですか?」



表情はそのまま彼に聞く。