そう、決心したのにもかかわらず、俺の親ときたら。

『そんなことしないで!迷惑なのよ!』

は?何が迷惑だよ!

『そんなことすんな。お前は女子に戻ってもらう。ただ、男子校を転校しろとまでは言っていないだろ!』

とまで、言われてしまった。

は?どういう意味だよ!

女子に戻って男子校に行けるわけねーだろ!

と、反論してしまいそうになる自分を抑えに抑え、怒りを沈み込めた。

思春期は見事に大変。。。

『大丈夫だ。安心しろ。あそこは、俺のダチのつてがあるからな。』

あー、そういうことか。

と、納得してしまった俺も悪い。

とにかく一度、鈴沢尚(すずさわなお)は転校していったことにし、双子の妹という設定で鈴沢澪(すずさわみお)という名前で編入生として編入することになった。

尚は俺の………いや、あたしの偽名。

本名は先ほど言ったとおり、澪。

ホントは三つ子。

玲央(れお)、澪、莉桜(りお)という名前。

玲央は、生まれて2週間で誘拐された。

莉桜は、1歳頃に勝手に部屋を出ていき家の前を通るトラックに引かれてしまった。

あたしが、あたしがちゃんと面倒をみてれば………と後悔してしまったほどだ。

あと、残りの兄弟はお姉ちゃんの庵(いお)。

弟の碧(あお)と悠(とお)。

そして、あたし。