「すいません。」

まだ、眉間に皺を寄せている先輩に謝る。

「チッ」

舌打ちしたくなる気持ちもよくわかる。
本当にごめんなさい。

「疫病神」

そこまで言われると流石に傷つく。
確かに私が悪いけどさ

「先輩は帰ってて大丈夫ですから!迷惑かけてすいません!ではっ!!」

『疫病神』か

確かにそうかもしれない。
誰にも必要とされないで生まれてきたんだから……

誰かに生まれてくれて良かったなんて言われたこともない。
ただの迷惑な存在でしかない。


放課後までに終わらせよう。