「それ、俺のせいなのか?」

聞き覚えのある声に
振り返ってみると

「え?先輩?どうして……」

「俺のせいなんだろ?」

どうしてか話が噛み合わない

「違いますっ!それだけは絶対に違いますから!」

先輩なら絶対そういうと思った。
だから迷ったんだ。
あそこで転んでおくかまた引っかからないでおくか

あそこで転んだら絶対に先輩に見られるって分かってた。

でも、あそこであの先輩にいっとかなければ気が済まなかったから転んだ。

先輩に気づかれてないことだけを祈ってたんだけどやっぱりバレてたみたい。