少したつと
原因である先輩たちの姿が………

「連れてきたぞ。」

二人の先輩を連れて来てくれた。
あんま、時間かかってなかったな。

「ごめんな。少し取りに行くの遅れたら、違う子に運ばせたって言われて………。
でも、どこにいるか分からなくて困ってたんだ。
こんな、重いもの一人で運ばせて悪かったな。」

「ごめんな。」

二人の先輩は謝罪の言葉を述べた後すぐに縄を持っていってしまった。


残されたのは、私と成瀬先輩だけだ。

喜びたいところだけど少し疲れているせいで出来無いのが悔しい。

「先輩、ありがとうございました。」

「ああ。」

せっかくのお礼の言葉を二文字で返すとは………
やっぱり先輩らしいです。