「推理小説大好きだからね。」

「へ〜、マジで意外かも。
てか、本当に先輩のところ行かなかったの?」

だから、失礼だね!

「行かなかったよ。」

本当はものすごく行きたかったけどね…………。

「本借りるのにそんな時間かかるの?」

「まあね。どの推理小説にしようか迷っていたからね。」

本当のことは口が裂けても言えないから嘘をついておく。ごめんね。

「そっかー。」

キーンコーンカーンコーン

チャイムがなり会話はそこで終わった。