「おかえり〜、愛美。遅かったね。」

ゆるふわかわいい美菜はおしゃれをかかさない。
今もガッツリとメイク直しをしていた。

ビューラーで持ち上げたまま話しかけてくる美菜の顔はめちゃくちゃ変な顔だった。


「あ、うん。」

「で、何借りてきたの?」

そう聞かれると思ってもちろん本は借りて来といた。
正解だったな。

「間口先生の推理小説シリーズだよ。」

警察官ってこともあって小さい頃から推理小説しか読んでいなかった影響で今でもこうして読み続けているのだ。

この先生の推理小説は特に面白くて実は今日借りた本も家にあるし、全シリーズ持っている。


「意外と、難しい本読むんだね。」

意外という顔でこっちを見てくる。

失礼だよねホント