「愛美ちゃん、ブラックコーヒー飲めるの?」

ふと視線を下ろした先輩が不思議そうに見ていた。

やっばっ!
加藤先輩の前でもイチゴオレ飲んでたわ。

「あ~、まあ……」

ついつい歯切れが悪くなってしまった。

「何か意外!甘党じゃなかったの?」

「甘いものは全般嫌いです。」

もうこうなったら正直に言おう。

「え!?じゃあイチゴオレ嫌いだったの?」

やっぱりそこ突っ込むよね………

「そんなに好きじゃないですね。」

「なるほどね!まあ、別にバラそうと思ってないし平気だよ!
じゃあ、明日よろしくね〜」

そのまま軽く帰ってしまった。

先輩が良い人で本当に良かった。


私もコーヒー早く飲みきって教室戻ろ。