本当は、先輩に会いに行きたいんだけど、
やらなきゃいけないことがあるから、仕方ない。

〜〜〜〜♪

「もしもし?」

低くて、重みのある声の持ち主は
私の父親だ。

「愛美です。
今日急遽委員会があるので帰りが遅くなります。
これから、委員会が多くなり遅くなる時間が増えます。」

「そうか、用はそれだけか?」

相変わらず冷たい

「はい」

「気をつけろよ」

少しは心配してくれているみたいでホッとした。
やっぱりちょっと不器用なだけなのかもしれない。