あたしわ2人掛けのソファーに
ドカッと座り腕を組む。

正面の座布団に3人が座る。



『薫どうしたん!
急に呼び出して
なんかあった?』

「なんかあった?
じゃないやん。
とりあえず
どっからどこまでがほんまで
どっからどこまでが嘘か
教えて貰えるかな。」


『えっ!薫ちゃん嘘って何?
いきなり言われても
意味がわからへん。』


義政くんが不安気に呟く。


「ハァ。
昨日のバーベキューから
今日の告白まで
全部作戦やったんやろ?
作戦とか言われたら
義政くんの言葉も
優輝くんの言葉も
信じられへんのやけど。」

『へ?薫何ゆうてんの?
作戦やけど
作戦の成功は薫と義政くんが
付き合うことで
誰かが言うた言葉に
嘘なんかないに
決まってるやん。』


マリが自信満々に言う。
いやいや、事の発端は
君にあるんだよ。



「なあマリ。
超めんどくさがりの
マリがさぁ
自分に特になる以外で
誰かに協力するとか
よっぽどやんなぁ?
何でなん?
あたしそこむちャ
引っ掛かるわぁ。
何か掛けたりしてたん?」

『ちょ、あんた酷いなぁ!
あたしだって誰かの為に
何かしてあげる事だってあるよ!
あたしはただ純粋な
義政くんの気持ちを
応援したかっただけ!』

「嘘。信じられへんわ。」