優しい声が耳に届く。


声の主は・・・


優輝くん。


『義政んこと
ただの女好きとか思ってるやろ?』


「え?いや、別にそんな・・」


図星をつかれて
動揺を隠せないあたし。




『ええねんで。
確かにこいつは昔遊びまくってたし。』

「やっぱそうなんやん。」

『ちょ!
優輝お前なにゆうてん!
薫ちゃん違うねん!』

『お前はちょっと
黙っとけ!』

『・・・・・・・・・・』


『でも昔と今は違うし
こいつ、薫ちゃんにまじやで!
今見て思ったわ。
こいつのこんな真剣な顔
見たん俺2回目。』

「2回・・目?」

『そお!1回目はこいつが
前付き合ってた女ん時。
まあ色々あって
別れてもおたけどな
気になるんやったら義政本人に
聞いたらええやん。
でも今は薫ちゃんに
惚れ込んでもおたみたいやし
絶対にこいつは薫ちゃん事
幸せにしてくれる思うで。』


「そんなん急に言われても・・・」




出逢ってほんまにまだ
2日目。
2日目でそんな本気とか
言われても信じられん。

でも優輝くんにそんな事言われたら
ちょっとは期待してしまう。


マリと優輝くんが付き合って
2年弱。

あたしはマリに優輝くんの話
色々聞いてたし
優輝くんとも何回も飲みに行って
語った事がある。


あたしが知る上での
優輝くんの性格は



“嘘は絶対に言わない人”